
空き家・管理放棄地の増加と相続問題
空き家・管理放棄地の増加と相続問題
■ 背景
少子高齢化・人口減少が進む中で、地方や郊外を中心に相続された不動産が「使い道がない」「売れない」などの理由で放置され、空き家化・管理放棄地化が進行。
■ 主な問題点
1. 空き家・放置地の発生
相続した土地・建物を利用する予定がなく、処分もしないまま放置。
建物の老朽化が進み、「倒壊」「害虫・害獣被害」「景観悪化」など近隣トラブルを引き起こす。
2. 行政からの指導・負担増
空き家対策特別措置法により、「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置がなくなり税負担が増加。
是正命令や強制撤去費用の請求がくる可能性も。
3. 所有者不明土地問題
相続登記が行われずに「登記簿上の名義人=既に死亡」という状態が続くことで、誰が所有者かわからない土地が増加。
利用・売却・開発ができず「塩漬け土地」として地域の活性化を阻害。
4. 相続人間のトラブル
誰が管理するのか、維持費をどう分担するのかで意見が分かれる。
固定資産税や修繕費を払いたくない相続人が放置を選び、一部の相続人に負担が集中。
相続放棄された土地の「管理責任」は放棄者に残るケースもあり、混乱を招く。
■ 今後のリスク
行政からの強制的な課税強化や利用促進の法整備が進むと、放置していた相続人に重い責任や費用負担が発生する恐れ。
固定資産税が上昇する可能性も。
■ 対策案
相続前に不動産を売却・賃貸・利活用する計画を立てる。
家族信託や法人化で資産管理の一本化。
相続発生後は速やかに登記・名義変更を行い、将来の所有者不明化を防ぐ。
国の補助金や支援制度を活用し、解体や利活用を進める。

